「焼きカレー」の原点は母の作ってくれたカレーの味でした
1926年頃、日本では家庭用オーブンが発売され父が電気店をしていた為か、
私が生まれ育った門司港の家では電化製品の導入が早く、家庭料理にも
オーブンを使用することが多かったように記憶している。
当時私が小学生になった頃だろうか、母親が余ったカレーをオーブンで焼く
ではないか、部屋中に香ばしいカレー「焼きカレー」の匂いがそして腹の虫が
鳴いたかは定かではないが、その時の事
を今でも思い出す。

「焼きカレー」とは、じゃがいも、にんじんがトロ
トロに溶けたカレーに、卵そして少量のチーズ
を卵黄のみにのせ焼き上げる料理で、カレーソ
ース本来の味を焼き上げることによって変化を
楽しむ料理として考えている。
私自身長い間「焼きカレー」を食べ続けてきて昭和54年11月
に北九州市八幡西区折尾に店をオープンする際、メニューの一品とする。
オープンして、1年も経たない内に雑誌、TV取材により焼きカレーは爆発的
に大ヒットする。
しかし,現実は「焼きカレー」のカレーソースの素となるブイヨンスープ作り、
そしてスパイスの調合、毎日が試行錯誤の連続であった。
自分が満足する味ではない時は,大鍋に作ったスープを何度も捨てた。
納得できないものは出さない・・・!いつしか理想とするブイヨンスープも
でき、平成10年北九州を出て、「焼きカレー」にて、より多くの可能性を求
め福岡での勝負を決意する。
福岡市博多区上川端町に「焼きカレー」専門店(伽哩本舗)オープンそし
て4年後(平成14年)に横濱カレーミュージアムからオファーが来る。
平成17年にはカレーミュージアム殿堂入りを果たし、「焼きカレー」が全
国的に知れ渡るようになる、しかしこれからがスタートラインで本当の意
味で、私が作る「焼きカレー」が誕生した瞬間でもあった。 |